長距離運転はざらにある?ドライバーの運転時間について

ドライバーの仕事を探している方にとってドライバー職の運転時間は気になるところだと思います。どういった車を使用し、どういった職務内容だと頻繁に長距離運転することになるのでしょうか?ご説明します。

トラックの種類によって運転時間は異なる・小型トラックの場合

軽貨物自動車や小型トラックなどを使った配送は近場での地場配送が基本です。
仕事の多くは地元の個人宅や地元の企業への配送になりますので、運転時間もそれほど長くはなく、少し走っては停めて荷物を降ろし受け渡すという作業の繰り返しが多く、遠方への長距離の運転はほとんどないといっていいでしょう。
軽貨物自動車は、軽トラなどを、小型トラックは主に2トン車が多く使われています。
大型トラックが、都市から都市へと長距離で運んできた荷物を各エリアに配送する仕事が多く、宅配などもその一つです。
走行距離も100キロ以内と、短い距離が多いようです。
トラックも色々と種類があり、4トン車といわれる中型トラックやタンクローリーといったトラックの他、大型トラックやトレーラー、キャリアカー、大型タンクローリーなど、たくさんの種類のトラックがあります。
それぞれの車の大きさや運ぶ荷物によって走る距離も運転時間も変わってきます。

中型トラックの運転時間は?

中型トラックはボデーサイズも小型トラックにくらべ、比較的大きく「バン・ウイング」「平ボデー」「タンクローリー」といった種類のトラックがあります。
雑貨や部品、鉄鋼関係の資材など、タンクローリーでは燃料や化学薬品などの液体を、それぞれ運びます。
輸送能力も抜群で、「専属」という形で主に契約している決まった企業や工場の間の一定区間を運転することが多いです。
また、「地回り」といった届け先や荷物は違うけれど近場での配送をするパターンもあります。
どちらも短距離や中距離の配送がほとんどです。
距離は、一概にはいえませんが片道50キロから300キロを超える場合もあり、業界内でも明確な基準はありませんが片道の走行距離は幅広いです。
区間をピストン輸送している場合は片道が短い距離になります。
いずれにしても出発してその日のうちに帰ってこれる、日帰りができる距離がもっとも多いようです。

 

やっぱり大型トラックは長時間運転?

大型トラックやトレーラー(牽引貨物自動車)は、物流業界ではスター的な存在といってもよいでしょう。
の荷物を荷揚げから荷下ろしまで任され、トラックの中では一番長い距離を走ります。
荷物を運ぶ距離は片道300キロを軽く超えます。
1日で片道500キロから、中には1000キロを超える距離を走るドライバーもいるほどです。
そういったことから、大型トラックやトレーラーの運転手の長距離運転はハッキリいうと「ざら」です。
毎回同じ、決まったコースを走る定期便や、その都度、行き先が変わるチャーター便などがあり、いずれにしても日本中、47都道府県、北海道から九州(鹿児島)まで走行します。
時間も、その日に出発したら、翌々日に到着するくらいの長い時間を運転します。
中には1週間後に帰ってくるドライバーもざらにいます。
もちろん、依頼を受けた荷物を指定の場所、指定された時間に届ければ後は自由です。
長距離トラックのドライバーはトラックの中で休憩や仮眠、睡眠を取り、日夜走り続けています。
もちろん、長距離運転ですので労働時間は軽く10時間を超えるドライバーもざらにいます。長距離ドライバーにとってキツイと感じることは、積み込み時間が遅い時刻なのに、到着時刻の指定が早かった場合や、渋滞にあったり、睡眠が足りていない状態で長時間、長距離を走ることが続いた時などが多いようです。
長い距離を日数かけて走りますので、運転技術は当然ながら、経験や知識も必要だといえます。1ケ月のほとんどの時間をトラックに乗っているので、休日も月4日から6日と少ない人が多いようです。
貨物運送事業法によると、1運行は144時間以内と決まっています。
例えば、月曜日〜水曜日を長距離走行の勤務したら1運行。
それを、週に2日するようなスケジュールになります。
長距離トラックドライバーは特に走行距離が長く、拘束時間も長いため、過酷だとも言われています。
ですが、長距離トラックのドライバーはサラリーマンの中でも高収入のサラリーマンと変わらないくらいの月収を稼ぐことも可能です。
会社によっても違いますが月収50万円以上、年収450万~700万円以上稼いでいる人もいるようです。
稼ぎたいという人にはおすすめです。
走行距離が長いので体力や運転技術、経験も必要とされる長距離トラックのドライバーですが、稼ぎたいと思っている人や運転することが苦にならず好きな人、全国津々浦々回ることが好きな人にとってはもってこいの仕事です。
長距離トラックのドライバーになるには、普通免許の他、中型免許や大型免許が必要です。
また荷積み、荷下ろしに必要なフォークリフトの免許があると仕事の幅も広がり、より給与が上がります。

長時間運転トラックのドライバーの労働環境も変わる

稼ぎが良いといわれる長距離トラックのドライバーですが、長距離運転で使われることが多い大型トラックの事故の半分が追突事故で、そのことによる死亡事故率は乗用車に比べて約12倍高いという事故分析結果がでています。
出典:(財)交通事故総合分析センター 全国交通事故統計データ(H13~H15)より
長時間の運転による過労や、睡眠が足りていない影響で事故を起こしては運転していたドライバーだけでなく、被害者も家族も会社も全てが終わってしまいます。
そういった過労や睡眠不足を抱えるような過酷な働き方をしている長距離運転の仕事も、ドライバーの労働時間に関しては、労働省告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」によって限度が定められています。
また、2018年に成立した「働き方改革関連法」の影響で、労基法など労働法令が変わり、また、2019年4月1日に「改正労基法」が施行され、自動車運転の業務は、2024年4月1日から労働時間の規制が適用されます。
960時間(月平均80時間)を超えない範囲となり、将来的には一般則の年720時間の適用を目指す旨の規定が設けられています。
業界内でもドライバーの働く環境を良くするための取り組みが始まっていますので、ゆくゆくは、長距離トラックのドライバーの仕事も、長時間拘束され、運転しなければならない過酷な働き方が減り、労働環境も良くなっていくでしょう。

DAI
DAI
自動車関連機器販売会社を経て、運送会社や物流会社を経験。さらに採用Webライティング領域も経験。