物流運送業界の動向2020~市場規模・推移・今後の傾向~

現役ドライバーの方も、これからの就職・転職活動として運送業界での活躍を目標としている人にとっても、物流運送業界の市場規模は、とても興味深いリサーチポイントなのではないでしょうか? 今後も高いニーズが求められることが予想できる物流運送業界について、今回は市場規模の推移と傾向についてまとめてみました。

1.物流運送業界の動向「市場規模」について

物流業界の動向について、国土交通省の物流政策課「物流を取り巻く現状について」(2018年発表)によると、

・運輸業界は約39兆円産業
・うち、物流業界は約25兆円を占める一大産業
・物流業界は、全産業就業者数の約4%を占めている

とされています。

また、他のメディアでは物流業界の市場規模について、

  • トラック運送事業の市場規模:約15兆円
  • 前年度比106.2%、21兆4,950億円

と推計されるという興味深いデータが掲載されていました。

トラックの運送事業の市場規模の15兆円という数字は、物流配送業界すべてで、およそ25兆円の予算のうち、60%にも相当していることがわかります。

また、物流配送業界の郵送品目となる、

  • 建設にかかわりのあるもの:およそ40%
  • 消費にかかわりがあるもの:およそ30%
  • 生産にかかわりがあるもの:およそ30%

となり、物流配送業界の中でも、トラック物流がもっとも高いニーズ・分担率を誇っていることもわかっています。

 

 

2.物流運送業界の動向「市場概況」とは?

次に、物流配送業界の動向として「市場の現状・概況」についてチェックしてみましょう。

物流配送業界では、トラックをはじめ、配送の方法や倉庫の規模・数が、事業全体で25兆円といわれています。

全日本トラック協会からの報告では、2014年のデータにて、トラック運送事業が全体の14兆程度、60%を占めていることも明らかになっています。

物流配送業界のメインとなるトラック物流は、時代の変化・ニーズの移り変わり・消費者の求める希望内容の変化などと並行して、基礎的な物流の流通が減少傾向にあるといった、深刻な問題も。

ですが、物流配送業界全体、企業では、サプライズチェーンマネジメントを重視・採用する取り組みが積極的になっているため、リードタイムをできるだけ短く、小口で頻度の多い配送が可能なトラック配送の分担率を強化しているそうです。

物流配送業界の倉庫の容積については、2016年度にて48583千平方メートルと、増加傾向にあることが報告されています。

ただ、さまざまな懸念事項から、物流配送業界の総量については、今後大幅な拡大をすることが難しいという状態になっています。

 

3.物流運送業界の動向「今後の展望・傾向」を予想!

次に、今後の物流配送業界の将来性や見込み、展望を予想してみましょう。

まず、物流17種類の市場規模は、

・2019年度はおよそ23兆5000億円、前年度比104.1%

・2020年度はおよそ24兆80億円、前年度比102%

の数値が大まかに予想されています。

また、

  • インターネットでの通信販売
  • 機械による産業
  • 医薬品や医療にかかわりのある機械
  • 低温食品

などは、成長している分野の勢いが今以上に持続・向上できるとの予想がされています。

国際的な物流である、海上貨物・航空貨物の輸送量は、リーマン・ショックの規模に影響はないといわれているものの、金額的な面での市場規模は、今後拡大しながら推移されていくことが予想されています。

 

4.物流運送業界の動向~今後注目されていることとは?~

物流配送業界の動向として、市場規模はとても奥が深く、専門性や注目度はますます高まっていくことが予想できますね。

現在物流配送業界では、一般の消費者・生活者に商品を配送する、『ラストワンスマイル市場』が注目されるようになり、今後の成長度が大きいと期待されています。

ラストワンスマイルは、単純商品やモノを配送するだけではなく、プラスαで便利・オトクなサービスを組み合わせた市場のことをいいます。

そのため、ラストワンスマイルが一般化されると、生活のインフラの一端を担うビジネスとなるため、物流配送業界の市場規模は、ますます拡大化していくことが予想できるでしょう。

さらには、人工知能AIの積極的な活用により、省力化・省人化・自動化などのスマート物流の普及もますます進化していくことが予想・報告されています。

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kana.i
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