流通で欠かせない「保管」とは?【物流基礎知識1】

今回は物流の基礎知識の中でも流通で欠かせない「保管」について詳しく解説していきます。 物流業界に興味のあるかは必見の内容です!ぜひ最後までご覧ください。

1.物流の「保管」を行う業種

物流業界での保管は主に下記の2業種が手掛けています。

  1. 倉庫業
  2. 物流センター業

 

(1)倉庫業

倉庫業とは荷主から荷物を預かり、滅失や毀損を防ぎ、預かった時点の状態を維持して保管します。

倉庫業はさらに3つの種類に分類することができます。

 

・普通倉庫業

普通倉庫業が取り扱える保管は法律で分類されている一類、二類、三類、野積、貯蔵槽、危険品倉庫に分かれます。

 

・冷蔵倉庫業

食肉や水産物、冷凍品など低温での保管が必要なモノを保管します。

 

・水面倉庫業

原木など水面での保管が必要なものを保管します。

 

(2)物流センター業

物流センターでの保管は商品を保管するだけではなく、次の運送手段に切り換えるための一時保管や在庫管理から消費者や小売店への輸送の機能も併せ持っています。

 

 

2.保管の役割

上記で解説したように保管を行う業種は2業種ありますが、業種によって保管の役割に違いがあります。

 

【倉庫業の保管の役割】

倉庫業での保管の主な役割は「貯蔵」です。

クライアントの荷物を法の定める適切な倉庫で品質を維持して一定期間預かる役割となります。

出荷管理や在庫管理は基本的に行わないため荷物を預けるクライアント側で管理が必要となります。

 

【物流センター業の保管の役割】

クライアントの適切なタイミングで出荷をおこなうため効率的な保管管理と在庫管理など貯蔵から出荷管理が主な役割となります。

保管を行う際にはスムーズな出荷を行うために荷物の配置も管理します。このことをロケーション管理と言います。

物流センター業では保管のみならず、在庫管理も行います。

過剰在庫や在庫切れを起こさないように適切な管理運営が必要となります。

クライアントは物流センターでトータル的に管理してもらえるため在庫管理や出荷管理の必要がなくなり業務負担の軽減に繋がります。

 

3.保管の業務内容

保管業務の具体的な内容は次のようになります。

  1. 到着した品物を割り当てられた棚に格納する
  2. 品物の品質管理
  3. 盗難や紛失を起こさないための警備

到着した品物は予め割り当てられた棚に格納していきます。配置には在庫管理やその後のピッキング作業を行いやすいようロケーション管理を徹底します。

この時ミスがあると在庫が一致しなくなり過剰在庫や品切れを起こすことに繋がりますので注意が必要です。

品物は品質を維持した状態で保管することが最も重要です。そのため、温度・湿度を品物に合わせて徹底して管理し品質管理を行います。

倉庫にはたくさんの品物が保管されているため、紛失や万が一の盗難などが起きないよう警備も重要な業務となります。

 

4.まとめ

いかがでしたか?今回は物流業界の基礎知識である「保管」について詳しく解説しました。

保管を行う業界は「倉庫業」と「物流センター業」の2業種があります。

倉庫業は一定期間の商品の保管に重点を置いていることに対し、物流センター業では保管から市場への出荷までトータル管理が必要な仕事です。

出荷までの一連の流れをスムーズに行うロケーション管理で見やすく作業のしやすい保管を行い、品質管理、在庫管理、入出荷管理まで行うのがトータル管理です。

物流の流れをトータル的に経験したい方は物流センター業界がお勧めです。

 

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ユウリ
ユウリ
元求人広告営業の経験を活かして、採用する側の視点で役立つ情報を発信します。