「荷役」とは?作業内容を解説!【物流基礎知識2】

物流の基礎知識1では「保管」について詳しく解説してきました。今回は物流基礎知識2として「荷役」について詳しく解説していきます。荷役の役割から作業内容まで解説しますので物流業界に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

1.「荷役」とは

荷役(にやく)とは、荷物を動かす入庫から出庫の一連の流れのことです。

具体的には運搬車や船からの積み荷を倉庫に入れて出荷するまでの工程です。

その中には包装や流通加工も含まれ流通効率の向上が大きな役割となります。

下記8つの作業が荷役の作業内容となります。

  1. 入庫
  2. 運搬
  3. 棚入れ
  4. 保管(在庫管理)
  5. ピッキング
  6. 仕分け
  7. 梱包
  8. 集荷

この8つの機能がそれぞれ重要な役割を果たしており、次の工程へスムーズに引き継げないければ混乱が生じます。

また生産性が落ちコスト増となるためどの工程も効率的に作業ができるよう常に工夫が求められます。

特にピッキングは作業効率をあげることで全体的な効率化を図ることができる重要な作業です。

それでは次の章でそれぞれの業務内容を詳しく解説していきます。

 

2.荷役の作業内容1「荷揃え」「積み付け/棚卸し」「運搬」

それでは荷役のそれぞれの作業について具体的にご紹介します。

(1)入庫

運搬車や船より届いた荷物を物流施設に入れることです。

1日に色々なクライアントの荷物が搬入されるため物流施設に間違いなくかつ、効率よく入庫されるよう日々、到着する荷物の配置や入庫順の管理が必要とされます。

 

(2)運搬

物流施設内で荷物を所定のエリアへ移動させる業務です。

ベルトコンベアやフォークリフトを使って作業を行います。

 

(3)棚入れ

入庫した荷物をクライアントと契約しているエリアや棚の所定位置に置くことです。

ロケーション管理とも呼ばれます。

 

(4)保管

棚入れした荷物の数や場所を正確に在庫管理し、クライアントの必要なタイミングに必要量が供給され
在庫の過不足が起きないように保管します。

保管について詳しくは『流通で欠かせない「保管」とは?【物流基礎知識1】』でもご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

3.荷役の作業内容2「保管」「仕分け」「集荷」

(5)ピッキング

倉庫で商品や製品を棚から取り出していく作業のことです。

ピッキングの進め方には2通りあります。

 

・摘み取り方式

出荷伝票ごとに必要な商品を取り出していく方式で注文数が少なく商品の種類が多い場合はこの方式が効率的な場合が多いです。

・種まき方式

荷物ごとに取り出してから出荷先ごとに仕分けていく方式で商品の種類は少ないが出荷先が多い場合はこの方法を使います。

 

(6)仕分け

ピッキングで取り出した荷物を配送先や種類などに仕分けをすることです。

 

(7)梱包

出荷する荷物を外部の衝撃から守るための梱包やギフト包装など流通加工をする作業も梱包作業の一つとなります。

 

(8)集荷

出荷伝票に基づき荷物も集荷し配送を開始します。

 

4.まとめ

いかがでしたか?

今回は「荷役」の作業内容を詳しく解説してきました。

荷役は入庫から出庫までの8つの作業の総称です。

荷役の一つずつの作業をいかに効率化するかで生産性をあげ、コストを抑えられるかが決まります。

荷役は一連の物流の中でも責任のある仕事です。

そのため荷役作業を担当する場合は、倉庫の構造、クライアントの物流の流れをしっかりと把握し効率よく指示が出せるようにしなければなりません。

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今回のコラムで荷役や物流業に興味をお持ちになられた方や物流業界への転職を考えている方はぜひロジデリの求人情報を参考にしてみてくださいね。

 

ユウリ
ユウリ
元求人広告営業の経験を活かして、採用する側の視点で役立つ情報を発信します。