1.「包装」と「梱包」の違い
「包装」という文字の中には装うという字が入っています。
このことから、プレゼントなどをラッピングするような場合「包装」という言葉を使用するようです。
本を買った時にブックカバーを店がする場合も「包装」の部類に入ります。
一方「梱包」は、商品が壊れないように、しっかり包むことを意味するようです。
段ボールや発砲スチロールで頑丈に包んである状態ですね。
時々求人で「梱包」、というのを見かけると思いますが、通販サイトの物流センター、工場、倉庫で募集する場合が多いようです。
実際に、顧客の元に壊れないよう確実に届けるための「梱包」ですから、とても重要なお仕事といえます。
以下に「梱包」の仕事内容を詳しくご紹介します。
2.梱包とはどのようなお仕事か
家電の店で、テレビを買った場合、簡単な「包装」では輸送中に壊れる可能性があります。
ですからしっかり「梱包」する必要が出てきます。オンラインでの買い物も、様々な輸送経由ののち、顧客の手元に届くので壊れないように頑丈に「梱包」しなければなりません。
梱包の仕事内容としては、出荷する商品を段ボールにプチプチといわれる緩衝材と共に入れるといった作業になります。
仕事の手順はたいていマニュアルがあり、箱の大きさに対して入れる商品、緩衝材、入れる手順などが細かく決まっています。
マニュアル通りに商品を入れなければなりませんが、一方で、手順を間違えなければ商品が破損する可能性も低くなり、慣れてくれば楽な仕事となるでしょう。
しかし、長時間の立ち仕事になるので、身体を動かして仕事をするのが好きな方に向いている仕事といえます。
オンラインの物流センターですと、商品の種類は多岐にわたり、梱包の仕方も様々です。
クリスマスシーズンなど、季節によっても取り扱う商品の内容が変わり、仕事量も変わることから、臨機応変に対処して仕事をする必要があります。
3.梱包の具体的な手順
具体的に、梱包の手順をご紹介します。
1.商品を入れる段ボールや発砲スチロールの入れ物などのことを「外装」といいます。
最初に、商品にあった外装を選びますが、スチールなど丈夫な外装はコストもかかるので、商品の価格とのバランスを考える必要があります。
工場などでは木箱を使う場合もあるでしょう。
段ボールや木箱などは、大きさを簡単に変更できるので、よく使用されています。
段ボールは安価なので外装によく使用されますが、水に弱いという弱点があるので、商品によっては使えないこともあります。
2.次に緩衝材を入れます。緩衝材で商品を守ることを「内装」といいます。
新聞など、紙の緩衝材の場合もありますが、プチプチと呼ばれる緩衝材などを商品と外装に隙間につめていきます。
しかし、あまりきっちり入れてしまうと、壊れやすい商品であった場合、その圧力で壊れる場合があるので、適当にゆとりを取らなければなりません。
3.最後に商品の重量に合わせ、ガムテープなどで封をします。
いかがですか?思ったより、簡単そうですか?それとも、意外に注意が必要なようですか?
現場には必ず先輩がいるので、わからないことがあれば気軽に聞きましょう。
4.梱包のお仕事に向いている方
梱包の仕事の手順は以上です。
細かく決まりはありますが、内容的にはあまり難しくなく、未経験の方でも比較的短期間で仕事に慣れることができるでしょう。
もちろん資格も不要ですし、気軽にはじめられるお仕事です。
とはいうものの、梱包された商品は直接消費者の元に届くので、気をつかう仕事でもあります。
商品が壊れていたとなると、企業の信用にも関わるので、注意しつつ仕事することが必要です。
梱包の仕事の魅力は、やはり様々な顧客が様々な商品をオーダーしている多様性を見ることができることかもしれません。
場合によっては海外に発送することもあり、どんな顧客がどのように商品を使うのかと考えるのは楽しいことです。
そして、その顧客の手元に確実に届けることができるよう、しっかり梱包するのはやりがいのある仕事といえます。
普段なにげなく、オンラインで買い物をしているかもしれませんが、自分の手元に届くまでに、どのような人々の手を経ているかを知ることができるのは興味深いことでしょう。
身体や手先を動かす仕事なので、じっとしているのが苦手な方に特におすすめしたいお仕事です。